http://www.web-20.net/2006/09/post_38.html
「米国人がうらやむ意外な日本のネット事情」
なんつーかなぁ、GoogleもYouTubeもベンチャーなわけで、
日本の風土じゃそういうリスクが高いベンチャーやろうと思う人の絶対数が全然少ないのよ。
アメリカからインターネットっつう技術を輸入してここまで接続サービスのクオリティを高めたいいけど、
やっぱり革新的なサービスなりBMなりを生み出すのは苦手なんだよ。
なんで苦手なんだろうなーと考えてみると、おそらく文化的な違い、民族的な違いじゃないだろーか。んー、こんなネガティヴ・
内向的なこと言うと「それが日本人の悪い癖だ」とか怒られそうだけど、
情報学系の大学で学生やってIT企業に勤めてる俺の経験ベースで言えば、要するに、学生を見てると「私はできないから」
「まだまだ勉強が必要だから」「私なんてそんな」とか思い込みを言うだけで、手を動かさないタイプの人がほとんど。
優秀な学生でもいざ社会に出るシーンになると、急に謙遜して破天荒なキャラがどこかへ行ってしまう感じ。それが良いか悪いかは別として、
GoogleとかYouTubeみたいなのをバンバン日本発で全世界的に流行らせたかったら、
多少勘違い気味なタイプの奴でもどんどん突き進める文化にしないと厳しいんじゃないかなぁ。
あと、もうひとつは、あれだね、英語読まないの。俺含めて。いま大手IT企業で仕事してるわけだけど、
業界動向を調べるのにアメリカの動向をベースに話してないもん。「ヤフーが、ミクシィが、はてなが」とかばっかりで、
アメリカで起こり始めている僅かな潮流の変化を敏感にキャッチ、なんて芸当は到底無理。
そもそも日本人が英語ちゃんと勉強してないっていう教育的な要因と、
異国よくわからなくて怖いからとりあえず巻かれちまえっつう文化的なモチベーション要因がある気がする。
やっぱり、革命なんて起こそうとせず、セコセコと技術トレンドをコピー、というかローカライズしまくるのが合ってるのかな。
けどgoogleの有り得ないぐらいのグローバル戦略を見てると、そんな適当なことは言ってられないな、とも思う。
そういえばYouTube Japanいつ出るんだ? やっぱウチの国は法的に面倒だから手出さないのかな。
Web業界にしろIT業界にしろ、怪しい単語を定期的に出したり、イノベーター・
アーリーアダプター向けにゴシップ記事書いて煽らないといけない市場ですから、大変ですな。いやいや、人事じゃねーな。
本日は給料日。夏休み分が影響して少なかったけど、ちゃんと振り込まれてた。新居の契約金で大赤字だわ。
トラックバックありがとうございます。
>GoogleもYouTubeもベンチャーなわけで、日本の風土じゃそういうリスクが高いベンチャーやろうと思う人の絶対数が全然少ない
本当に私もそう思います。日本(ヨーロッパも含む)ではベンチャーなどをやる人間は皆無です。なぜならば、一度失敗するともう再起する仕組みがないからです。失敗のレッテルを貼られれば、再起は難しいです。
それに大してアメリカ、というかシリコンバレーのほうでは、失敗してなんぼの世界ですよね。失敗した人のほうが、あいつは失敗した経験を持っていると評価されるようです。
そもそも日本の階級?学歴?社会においては、ベンチャーというのはキャリアアップの異端的存在であり、やはり高級公務員や大企業の出世コースを歩むのが王道なので、おっしゃるとおり、国民性とかが大きいのかもしれませんね。
# かいてておもったのですが、出資者の違いも日米ではありますね。ベンチャーキャピタルの存在価値みたいなのが、日米ではちがうのかなぁと思いました。このあたりは研究してまた記事にしたいと思います。
どうもコメントありがとうございます。web2.0のサイトはいつも拝見させていただいております。(会社からですが…笑)新鮮な業界情報の入手に重宝しております。
そうですね、出資者の感覚の違いも大きいのかもしれません。梅田氏がVCについて語っている記事を読んでると、日米それぞれに面白いところがあるんだなとも思います。(http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001665.html)
またお邪魔させていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。