就活してると、情報系でSEをやりたいという人が多い。ここで自分が志望したISP,ASP業界と、その理由について一応まとめておく。
たぶん俺自身も忘れるだろうから、備忘録も兼ねて。ちょっと真面目かつ専門的な内容なので通りすがりの人はすんません。
現状、SEっつっても広い意味でコンサルに近い人から、上流プロマネ、下流プロマネ、PGなど、ヒエラルキーが決まってる。
下の図は某所でよく見かける、某企業の構造。最初見た時はちょっと笑った。
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日○製作所 …コンサル将軍が5億で受注
日○ハイテク … 上級SE大佐が3億で要件定義
日○情報 … 下級SE大尉が2億で外部設計
日○ソフト … PG軍曹が1億で内部設計
日○ビジネス … 二等兵が3千万でデバグ・テスト
その他派遣 …民兵が500万でコーディング
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ここで、SE目指して就活してる人が気をつけなくちゃならないのは特に下流工程、図で言えば軍曹以下に続する開発者の現状。
ハッキリ言って仕事はまさしくソルジャー、兵隊そのもの。命を削るハメになる。もちろん、上流がしっかりしていればいいんだけど、
そうでないケースもかなり多い。無理のある管理が上流で起こると、下流は大変なことになる。業界用語で言えばデスマーチ(Death
March)。こうなると、下流の開発者は15時間コーディングだとか、4時間睡眠だとか、1ヶ月家に帰れなくなったり、酷くなれば精神病、
時には命を落とす。2chで時々みかけるデスマーチ用の愚痴スレは、まさに死への行進の途中に悲鳴をあげる兵隊だらけだ。
俺は一時期、ソリューションビジネス(SB)業界を考えた時期もあった。けど、そんなこんなで、よくよく調べるうちに危険な香りを感じた。
そもそも、SBって未来が見えない。タダでさえ先行き不透明なIT業界の中で、SBの仕事はインドとか中国への流失が特に激しい。
仮に上流工程に就いたとしても、「インドいこうか」と言われそうな気配がする。
俺が志望しているBtoCベースのISP,ASP業界のSEは、広い意味ではSEだけどちょっと違う方向性(というか可能性)を持ってる。
インターネットは既にメディア化してて、動画配信だったりブログだったり、SEといっても触れているのはかなり人間に近いコンテンツだ。
SB業界と比較すれば、SBのSEが接しているのはあくまで「顧客の望むシステム」であって、人じゃない。
俺がこの業界を志望した大きな理由のひとつは、いざITの終わりという時にはコンテンツ屋にスムーズに逃げる準備ってわけだ。
もうひとつの理由は、単純にコンシューマを相手にする仕事がやりたいから。テレビ番組製作業者とか広告業者と、
ネットのコンテンツ業者はどんどん近くなってきてるし、いずれ同化する可能性も高い。こっちのルートから芸能人と握手する可能性もありうる・・・
と密かに期待してみたり。