資本主義なんて結局ゴールドマン・サックスに誰が金を出すかのババ抜き

※元ネタが分かる人向けの記事です、すみません

自分のfacebookで最近騒がれてるネタがあって、それはとある中小企業が企画したハードウェアの製造が遅れていて、予約した数千人が発売を待たされ、企業の社長がそれについての謝罪に加えて内情をブログで愚痴るというもの。まったく知らない人だけど、それなりに同業だからウォッチしている。事は簡単で、ハードウェア製造の経験がないのに中国の工場にいろいろポーンと任せたらまったく想定外のことが連発して遅れています、という内容。

で、その経験不足からの失敗自体については、人間だし不可避リスクだとして、ブログ記事読んでにじみ出てるのは、その社長さん、ほんと、いかにも良い人そうなんだわ。。。悪い意味で。どういう判断ミスをして、そして今それをどう思っているのかを、事細かに書いちゃってて、それはたぶん予約したお客さんに事情を説明して納得してもらおうと思って「すみません、すみません」って書いたんだと思うけど、自分が従業員だったらゾッとする。
そもそも誰得な記事なんだけど、それ以上に、そんなすみませんすみません姿勢を公開してれば「おーカモだ、カモだ」と、さらにハゲタカたちが寄ってくることを分かってない。そもそも、そういう姿勢が見えたから中国の工場がタカってきたんだと思うけど…。そのうちに「いやぁ、大変ですなぁ。まあハードなんてこんなもんですよねぇ。僕もメーカーにいたころに10回ぐらいは死にそうになってますから。こんな感じで火のついたプロジェクトをリカバーするには、こうこうこうするの鉄板なんだと思うんですけど、ちょっと手伝いましょうか?」とかいう一言から、いつのまにか会社ごと乗っ取られてましたテヘ、みたいなストーリーに発展するとか、それが会社経営のガチで怖いところです。

あとブログの中で「こんなに苦労して思ったのは、Appleのすごさだ、彼らはきちんとハードを作ってる」的っていう発言にしても、SCMの管理が原因だと思い込んでいることが露呈されてて、ようするに良い人でカモられてる事がまるで自覚がない。最後「がんばります」みたいなことでブログが締められていて、それが本気だとしたら、まだ戦争やってるつもりでヤバい。もうとうに撤退戦とか敗戦処理を考え終わって関係各所に根回し初めてるぐらいじゃないといかんのに。

まぁ、ちゃんと全部演技で、昨今のハードウェア起業ブームに向けた「実録・俺はこれでHW失敗した」本をシコシコと執筆しています、っていうぐらいだとイケてるんだけど。

どちみち経営やってると自分もその社長も目くそ鼻くそで、僕も1億ぐらい騙されて崩壊する可能性も十分あるし、資本主義なんて結局ゴールドマン・サックスに誰が金を出すかのババ抜きなので、一日一日、仏壇に手を合わせながらご先祖様に感謝しながら生きることが重要なんだなと思う今日この頃です。

株とか社債とかストックオプションってなんだ

そもそも証券取引法とか会社法ってのは、
古今東西行われてきた金を集めるための悪知恵の結晶でして、
セキュアとリスキーの間の絶妙なバランスで金を巻き上げるために最適な方法が記載されています。
また、奇怪な言葉で書かれているため、ファイナンス霊媒師みたいな人の存在も助けています。

サラリーマンが気にしないといけないのが労働基準法他そのあたりなのに対して
自営業が気にしないといけない法律は騙し騙されでひどくて、
でも、知識を付けた者が重宝される傾向にあるので、
「なんだかわかんなーい」という人は速攻カモにされる。

でもたまに、理屈は分からずに匂いと直観だけで金回りをコーディネイトする人もいて、
人間いろんな人がいるんだな、おもしろいな、とつくづく思う。

株とか社債ってのは、とどのつまり、
人間の歴史の根底にある「金を貸すから儲けろ」と「儲けるから金を貸せ」から始まった、
奥の深いアートだと思えばOK、という結論を得た.

趣味とビジネスの違い

最近、めっきり面白いものを作ることに興味が無くなった。
ここ2,3年間、面白いものを作って、いろいろメディアに取り上げられてきた。
でもそこで学んだことは、そのやり方では、もう自分は成長しないだろうということだ。
なぜなら、自分が「ビジネス」だと思って取り組んでいた、Webとメディアでのやり方は、
つまり世の中一般で言う「趣味」だった、ということに気が付いたからだ。

だから、企業を決めた去年の夏ごろからは、その土俵ではなく、何か新しいことを勉強して、
Webとメディアはあくまで小手先にして、「ビジネス」ができる分野に進出しようと決めた。
自分のキャリアの否定も含んでいたし、新しい分野だから右も左も分からない。
当然、武器は技術力しかないけど、その技術もゼロから学ぶ必要がある。
面倒臭さとか不安だらけだった。でも、それをやらないと起業はうまくいかないだろうと、
自分自身の性格となりゆきを直視して未来を想像した。

自営業は、現実を常に直視しなくちゃ生きていけない。
しかも単なる直視じゃない。
普通なら目を背けてしまうような、自分の奥底の、内面的な弱さを直視する必要がある。
今の自分が5年後も同じ状態だと想像して、ゾッとすれば、不安をバネに自らを変化させる努力が必要だ。
その想像に耐えられなければ、成長はない。今の自分のままだ。
今の自分は、妻や親が倒れて、自分が病気をしたら、もう誰も助けてくれない。
周囲が倒れるのも自分が病気するのも、確実に来る未来だ。夢じゃない。ならば用意しなくちゃいけない。

趣味とビジネスの違いはここにある。

趣味は、現実を直視しなくて出来る範囲のことだ。
だから楽しい。けれど儲からない。楽しいことは多くの人がやっているから。

ビジネスは、現実を直視しなければできない。
だから辛い。けれど儲かる。辛いことは多くの人はできないから。

前職の取締役が、経営はアスリートに似ているという話が、なんとなーーくわかってきた気がする。

オフィスを構えるなど

さて、有給期間が1ヶ月あるので、色々今のうちにやらなきゃいけない。

とりあえず、1週間ぐらいで秋葉原駅から徒歩30秒のボロいビルに小さなオフィスを構えました。
壁がきったないから、ペンキまで塗ったよ。
作業ほんとにがんばった。

そんで、自分の部屋にあった本やら開発機材やらを一式レンタカーで搬入。
さっそく溢れ気味。。。 まぁ家賃払ってんだから多少無理にでも使わないと大損だ。

6月中旬からはいよいよ仕事もフルスロットルでまわす予定。
7月には家をつくばに移すので、それまでに色々やれることはやっておきたい。
うむ。

あと、時間が100%フリーっていうのが超絶うれしい。
今の所、自分では心配したほどサボらないことが判明。
経営者がサボってると人がついてこないから、
そこらへんはしっかりしておきたい。。。

無借金経営でBtoCスタートアップを目指す

経営とかに興味ない人は、以下くだらない妄言なので無視しちゃってください。

いま、無借金経営でBtoCスタートアップを目指すってのは、限りなく難しい。
乱暴に言ってしまえば、無理。

確かに、15年前のWebはそうだった。
固定費ゼロ。 アイディア勝負。 イノベーション勝負。

いまのWebはまったく先端産業なんかじゃない。
これを勘違いしてはいけない。
「競争の戦略」の言葉で言えば、成熟段階へ移行している市場だ。
FacebookもGrouponも新しい市場のように見えて、よく見ればまったく違う。
固定費ゼロでもアイディア勝負でもイノベーション勝負でもない。
あれは単なる資本力の勝負だ。
それを忘れちゃいけない。

もし、いま、起業するにあたってBtoCの製品・サービスの企画案を立てたとして、
BtoCスタートアップをやるのであれば、片道切符だと思ってVCから億単位の投資を受けるべきだ。
そして、その1品物に命を賭ける。
これならば、いまの時代でもBtoCで勝てる可能性がある。
それが戦略と呼べるかどうかは、さておき。

あたかもお祭りの雰囲気に仕立て上げてるのはメディアだ。
そのほうが人が記事を読むから、架空の先端産業を作り出している。
メディアに踊らされてはいけない。

とか、ぼーっと考えたり。
シンハービールうまうま。。。