世界は大戦に向けて動いている。じきに僕たち日本人も「まさか僕たちが戦争の世代になるとは」と言う瞬間が来ると思う。10年後、2033年は見える景色が変わっているに違いない。
コロナショックでインフレになったあたりから嫌な予感はしていた。人間の歴史では疫病や経済が混乱すると戦争になっている。おそらくそれは偶然じゃなくて、きちんと因果関係があるのだと思う。国民の意見が分断されて内戦になりそうになり、外敵が必要になるとか、混乱に乗じて覇権に挑戦しようとする国家にとってはチャンスだったりするからだ。
一年前にロシアがウクライナに侵攻して、いまでは実質的にウクライナ戦争は東西の代理戦争になった。さらに今年に入って、これまで喧嘩していた中東産油国がまとまりつつあり、なによりも中国が人民元で石油を買って、ドル覇権への露骨な挑戦を隠さなくなった。それに対してアメリカは気球を戦闘機で撃ち落とした。
だんだんエスカレーションしているのは間違いない。それよりも怖いのは、落としどころがまったく見えないことだ。たぶん、東西どちらも、やるところまでやるという覚悟がきまってる。だから総力戦になるだろう。数十年かけて世界地図の国名や国境線を塗り替える、とてもながい戦争の時代になると思う。どのタイミングかはわからないけれど、アジアでは朝鮮半島でもうじき火の手があがるだろう。日本はウクライナ戦争での今のポーランドのような立ち位置になるはずだ。
岸田総理は「勝利」とかかれた縁起物のしゃもじをゼレンスキー大統領に渡したらしいけれど、岸田総理なりの、日本を戦争に導く覚悟と決意だったりして。