お金の話。
夏にマンションに引っ越しする予定なんだけど、このタイミングでマンションを買うのはだいぶ勇気が要った。
つくばエクスプレス沿線の地価は茨城県の中でも特異中の特異で、首都圏のマネーフローが流れ込む数少ない土地になってる。地方から東京への転出の時代、地方の住宅需要が減る中で、つくば駅近辺は例外的に転入状態とあり、とにかく住宅供給がすごい。買う側としてはモロ高値掴みのタイミングだ。実際にしばらく住む予定なので実需ということで飲んだけど、(円の価値が変わらないとしたときの)投資として買うには損だと思う。
それでも家買う後押しになったのは金利。
もちろん僕はチキン野郎なので固定にした。変動が怖いというよりも、変動にすると、上で言ったマンション自体の資産価値の変動に加えて、円のインフレリスクを受けるのが怖い。だって、黒田さんインタゲするって明言してるし。
変動でローン組むというのは、「我が家は日本経済と家計を連動させ、運命を共にすることを誓います」という宣言と同じだ。もちろん経済というか円がこのまま安定すると読むなら変動のほうがいい。でも個人的には、これから数年(五輪まで?)いまのバブルが続いて、何かの拍子に崩壊するという悲観論で読んでる。この時、崩壊の仕方がポイントで、偉い人たちがうまくお尻を拭けず、長期金利が上昇するようなことがあれば最悪。その時変動で組んでればモロに煽られるし、円は安くなるだろうし、キャッシュじゃなくて不動産として資産をもってたほうが結果的によかった、ぐらいになるリスクすらある。読みが外れて、円がソフトランディングしてくれれば、日本としては大変結構なことだけど。
金策は誰に相談したわけでもなく、一人で腹をくくった。どうせ起業した時点で博打うったようなモンなので、マンション買う事自体は特に悩まなかった。銀行の人に相談したところでポジショントークされるだけ。本やらメディアを読み漁っても結局はポジショントーク。所詮、金融商品なんて世界で一番マネーをもっているやつら同士の博打の打ち合いに伸るか反るかであって、一市民にとっては50%-50%の域を出ないと思っている。
またまた進撃の巨人からの引用だけど
「勝てなきゃ死ぬ 勝てば生きる 戦わなければ 勝てない」
ってやつについて、
戦えることの幸せ、ってのがあるのかなと思ったりしている。