製造業なんて、今の日本で一番やっちゃいけないスタートアップビジネスだよ

くっそーーー時間とカネが足りない!
高付加価値な製品をスーパーニッチ市場に投入して小さくてもガチガチのπをとっていく事業。
作りたいもの色々あるんだけど、時間が無くて作れない上に、そもそも全部作ってたら金が底を尽きる。。
ほんと、カネが尽きるのが早いか、売れるのが早いか、っていう感じ。
今年中には事業を軌道に乗せたいところなんだけどなぁ。どーなるかなぁ。
まさに下積み中という感じ。もう前に進むしか道はなし。そんで結構、楽しい。

そういえば、

製造業なんて、今の日本で一番やっちゃいけないスタートアップビジネスだよ

というコモンセンス。

これがある限り、安泰だわ。

そして嫁は最近、子育ての合間に裁縫というかバックを自作したりしてる。
夫婦そろってものづくり大国。

3年間お世話になった港区に転出届を提出

引っ越し作業自体は7日だけど、
とりあえず昨日6/30、港区役所に行って転出届を出してきた。

3年間お世話になった港区とも書類上はお別れ。
そして5年間の東京生活ともお別れ。

こじゃれた品川ベイエリアのIT企業勤めの港区デザイナーズマンションのアーバンライフを、
渾身の力を込めて、全力切り。

これで今日7/1に、5年ぶりに茨城県つくば市へ転入届を提出すれば、
ほのかな初夏の田んぼの匂いと小さい原付バイクと築20年の安っすい賃貸マンションに、
築50年のボロビルの小屋みたいな5坪の部屋にある従業員2名の零細企業。

待ちに待った瞬間が近い。
5年間延々とひたすらに昼夜問わず悩み続けてた事への答えが近い。
本当に、この日をどれだけ待ち望んだことか。
生き方を変えられる喜びがいったいどれだけ価値があるか。
ずっと水の中に潜っていて水面から顔をぷはーって出した感じ。
長かった、ほんとーに長かった!
あんまりにも嬉しくてたまんねぇ!!

飛びぬけた人を見ていると

天気が悪い。

金曜夜に,ノルウェー人の家にお呼ばれしてきた。
Microsoftに買収された某テクノロジー企業の創業メンバーで,株の売却益だけでも相当に相当な感じな人。
奥さんは日本人の綺麗な人でノルウェー語と英語ぺらぺら。
夕飯は和牛出てきた。
自分の5,6年後と同じ年。

いったい何がどうなってこうなったのか。
どういう経歴なのか聞いてたら,やっぱちょっと頭おかしい(ほめ言葉)。

ベンチャーは,面白そうだからやった。という理由しかなかった。たぶん,本当にそういう理由しかなったんだろと思う。ピュアに。

それどころか,自分で船を買って,自分で太陽光と風力の発電システムをくみ上げて,世界一周旅行してたら,ホンジュラスあたりでハリケーンにあってプロペラを破損しそうになって海に飛び込んで死にそうになったらしい。モルディブに住みながら自分で製品開発をして売ってたとか。今度は造船をやりたいらしい。

作り方は自分で勉強したのか,面倒だったり大変じゃなかったのか,と聞くと,「面倒だとか大変だとか思うのは,やりはじめると忘れる」とのこと。

そういう話を聞いたり,考え方を観察していたりすると,飛びぬけた人に共通するのは,躊躇が無いことに尽きる。

人間,普通は躊躇する。
自分も,サラリーマンやめて自分で会社作るってのも,躊躇してきたからここまで遅くなった。

そういう時は人間,自分に言い訳をして都合のよい理由を探して正当化する。景気が悪いから起業はしない,とか。よく聞くけど,景気に左右されるのは大企業で,一個人が食う経済規模なんて,景気なんて関係ない。都合のいい言い訳は,自分を一時的に騙せても,本当に自分がやりたいことは,自分自身で気がつかないけれど,心の奥底でいつまでもくすぶる。

心得その1 「面倒がるな,躊躇するな,いずれ行く道,覚悟を決めろ。」

無借金経営でBtoCスタートアップを目指す

経営とかに興味ない人は、以下くだらない妄言なので無視しちゃってください。

いま、無借金経営でBtoCスタートアップを目指すってのは、限りなく難しい。
乱暴に言ってしまえば、無理。

確かに、15年前のWebはそうだった。
固定費ゼロ。 アイディア勝負。 イノベーション勝負。

いまのWebはまったく先端産業なんかじゃない。
これを勘違いしてはいけない。
「競争の戦略」の言葉で言えば、成熟段階へ移行している市場だ。
FacebookもGrouponも新しい市場のように見えて、よく見ればまったく違う。
固定費ゼロでもアイディア勝負でもイノベーション勝負でもない。
あれは単なる資本力の勝負だ。
それを忘れちゃいけない。

もし、いま、起業するにあたってBtoCの製品・サービスの企画案を立てたとして、
BtoCスタートアップをやるのであれば、片道切符だと思ってVCから億単位の投資を受けるべきだ。
そして、その1品物に命を賭ける。
これならば、いまの時代でもBtoCで勝てる可能性がある。
それが戦略と呼べるかどうかは、さておき。

あたかもお祭りの雰囲気に仕立て上げてるのはメディアだ。
そのほうが人が記事を読むから、架空の先端産業を作り出している。
メディアに踊らされてはいけない。

とか、ぼーっと考えたり。
シンハービールうまうま。。。

苦労は買ってでもしろ

本題の前にとりあえず・・・
お金ない、マジでお金ない。

いや、直近を生きていく分はもちろんあるんだけど、
このペースで行ったら経営的に年内やばい、という話。
ベンチャー起業とか言って、ただの零細企業だし。
常に風前の灯。

もちろん、この道を選んだのは自分なので、誰も助けてくれない。
ぜんぶ自分で何とかするしかない。何とかできなかったら倒産。
という、シンプルな世界。
本当は、今までが守られてただけなんだけど。
自分が望んだので頑張る。

で、

いま勤めている会社を退職する手続きをしていたところ、とある取締役が「飲むぞ」と、誘ってくれた。
その人は、20代中頃で大企業をやめ、創業間もない今勤めている会社(当時は数名のベンチャー)に賭けてアルバイトで仕事を始めて、会社の成長と共に取締役になり、その後M&Aを繰り返しながら会社を育て、今では30代で資産ウン十億円、というまったく意味不明な人。
たぶん日本に金持ちはゴロゴロいるけど、普通の学生からガチでそこまでやってきた人は、ほとんど会うこと不可能だし、ましてや酒を飲めるなんて、末端のサラリーマンとしては滅多にない機会なのであります。
しかも、ガチで叩き上げてきた人なので、資産家なのにカネに溺れてないし、真っ直ぐで嫌な感じがしない。大企業によくいるような役員と比べて色々と違う。

話の内容としては、「引き止めないし、応援する」という内容で、単に僕がベンチャー立ち上げるという話を聞いて、話をききたかったらしい。もともとベンチャーやってた自分と重ねるのかもしれない。

で、いただいた助言もまたリアルで、

「ぶちお君がまだやったことがないのは、人に値段を付けることと、もっと言えば会社に値段を付けること。これは経験をしないとわからないので、困ったら経験者に聞くこと。」

とか、並の管理職じゃ、そんな助言してくれる人いないわけで、
その流れで
「例えば、いま飲んでるこのお店、3億で買うなら高いと思う?安いと思う?」
と、M&Aの考え方とかについても。

あとは、
「うまくいくかどうかは、運。会社経営うまくいっている人は、みんな運が良かっただけ。」
という根本的な話。

それと、
「経営はプロスポーツと同じ。社員は上に指導してくれる人がいるけれど、経営者は誰も指導してくれる人がいない。自分で自分に常に勝てないといけない。」

いやー、なんつーか凄いよ。
こりゃスポーツマンだわー・・・と思った。
イチローの意味不明度合いに似てる。

まぁ、そんな高尚な助言を色々いただいたわけですが、ぶっちゃけいまの状況にゃ役に立たなそうなので、ビンボー脱出したあかつきには、参考にして頑張る心づもり。

あと、とにかく、こういう人と会えたことだし、今の会社に転職して心底良かったと思ってる。噂でブラックな会社だとか言われることもあるし、実際に本気で忙しい時も多いんだけど、結局「なんかこの会社辛そう」とか「なんかイメージが嫌だ」っつう感覚で決め付けるのは超大損で、要は覚悟を決めて突っ込めば得られる物が多い。苦労は買ってでもしろ、という言葉、大嫌いだったけど、やっと飲み込めた。

そういう話も含め、人間やっぱり「覚悟」が全ての源なんだなと思ったりする。 覚悟っていうか、勇気?? 自分は昔から超ビビリなんだけど、いつも「自分はここまで十分に生きた。十分に幸せだった。」と言い聞かせて人生のリスクを取るスイッチを押すようにしてる。そうすれば、本当に失敗したときの防衛線になるので大変オトク。