映画 マネー・ショート

マネー・ショート見た。ネタバレ注意。

かなりマニアックな映画で, 評価分かれそう. 僕は最近金融にすごく興味あるし, 面白かった.

この映画、雰囲気映画として見ると、綺麗・詩的な感じがして、特に「音」がいいシーンが多いなと思った。特に印象的だったのは, マークがCDOマネージャからCDOについての説明を受けるシーンで, レストランの喧騒やキッチンの調理の音の差し込まれ方がテンポよくて, 金融の用語なんてちんぷんかんぷんでもなんか雰囲気だけでバブリーでマネーな世界に浸れた感じがする。

雰囲気は良いけど, 話としてスッキリするものとは感じなかった. 金融言うとスーツきてクレバー・スマートな印象あるけど, 描かれてる話はまったくスマートじゃない. 一言で言えば全力逆張りのガチホ・ナンピン物語で, 自分の金をこやつらのファンドに預けたいか言われたら資産の3%が上限だわ. 受託者責任くそくらえ! とか解約制限かましたるわ! みたいな話は, 気持ちはわからんでもないけどマジやめてほしい. そしてやっぱりCDSで逆張りしたところでシステムの立派な一員であることからは逃れられるわけもなく. そういう意味でドイチェのジャネットが一番プロ意識あってカッコよく見えた。

あと後半で, ブラピ演じるベンの一言 because you guys said you wanna be rich, and now you’re rich! (?? みたいな英語だったはず) が, ホリエモンの小説「拝金」を思い出して, よかった. 「でもおまえも世界崩壊を信じながらもシステムなしでは食えんのだろ? ん?」 とニヤニヤしながら言ってやりたい. そしてもちろんそういう僕もシステムなしでは生きられないのだ. そこのループが最高にこの映画のおもしろいところに感じた.

また見よっと!

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