ジブリ最新作そしておそらく最終作「君たちはどう生きるか」の公開(7/14)が近づいてる。
昭和から平成にコンテンツを消費してきた自分にとって、何もかもがバケモノ級に重要なポイントに位置しているアニメ映画だし、なんなら公開日の7月14日は僕の人生で最重要な日となれば、もう、仕事休んで初日に見に行くしかない。
内容は「冒険活劇ファンタジー」だそうで、一部界隈で噂されるような、On Your Markみたいにナウシカの世界線につながる話であってほしいし、キャラと謎と演出でエンターテインメントとして楽しませてほしいという期待がある。
ただ、冷静に予想すると、期待値が先行しすぎてて、どうやっても昔のジブリ映画のようなヒットは難しいと思ってる。たしかに、作画監督がエヴァやってる神アニメーターだし、IMAXで上映するらしいので絵も動きもいままでのジブリとは違うかもしれない。でも、それをもってしても最盛期のジブリを支えた「あの時代の空気」の前には、商業的な意味で、歴代の数字を超える理由には到底なりえないと思う。初日に見に行ったコアなファンがネット上で狂ったように絶賛してお祭り騒ぎになったとしても、そのお祭りで動員される層の厚さは、おそらく僕たちの予想するような数字ではないだろう。
つまり、作る側も見る側もみんな年を取り過ぎた。正直なところ、時代の終わりを看取りにいく気分だ。
僕の娘たちを見ていると、映像コンテンツそのものへの興味が僕たちの時代とはまったく違う。僕が新作についてどんなに感動してどんなに熱く語っても、そういう楽しみをしている時点で、娘たちからすれば、別の時代の人間としてしか見られないだろうと思う。今作が僕たちの世代にとって素晴らしい作品だったとしても、いまの子供達には僕らにとってのナウシカやラピュタのようには位置づけされない。マスは変わった。
感謝の気持ちを込めて7月14日に見に行くぞ。チケットとれたら人生初のIMAXシアター行ってみようと思う。